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2025.07.18(Fri)
目次
2025年10月より、これまでNTTドコモビジネスで提供されてきた「IoT Partner Program」が「ドコモビジネスパートナープログラム」(以下、本プログラム)へ継承されました。同社プラットフォームサービス本部 5G&IoTサービス部 部長の小嶺一雄は、「ドコモビジネスのブランドスローガンである『つなごう。驚きを。幸せを。』を、IoTの世界でもパートナーの皆様と共に具現化していきたい」と、ネットワーク事業者としての強みを生かした共創への意欲を示しました。

その第一弾として、ネットワーク側で脅威を遮断するIoTセキュリティ商材「docomo business SIGN™」を12月から提供開始。また、製品の安全性を可視化する「JC-STARラベル取得アシスト」を10月から支援メニューに追加し、企業のセキュリティ対策とビジネス支援を強化したことを伝えました。
※関連記事「サイバー攻撃対策の新たな一手に!『JC-STAR』制度がスタート」
続いて同5G&IoTサービス部 販売推進部門で部門長を務める浅田隆介が進化した「ドコモビジネスパートナープログラム」の概要を、同部門担当課長の狩野武尊が「IoT化が生む“2つの価値”と成功の“3つの要因”」を紹介。今、企業がIoTのビジネスに取り組む意義を紹介しました。
進化した本プログラムは、開発支援からプロモーションまで一貫した体制で、企業のIoT導入をトータルサポートします。具体的な強化ポイントの概要は以下の通りです。
① ネットワーク主導の新セキュリティ「docomo business SIGN™」
IoTデバイスへのサイバー攻撃をネットワーク側で検知・遮断し、現場対応不要で被害を最小化。
② パートナー種別とビジネスモデルの明確化
「ソリューションパートナー」と「IoTデバイスパートナー」の2種別を設定し、連携を強化。
③ 伴走型支援メニューの充実
企画から製品化まで、イベントや個別相談など柔軟なサポートを提供。
IoT化は、業務効率化やコスト削減につながる「効率価値」と、新しいサービスやビジネスを生み出す「拡張価値」という二つの価値をもたらします。
ヤマト運輸さまの下記の事例のように、業務の自動化によるコスト削減(効率価値)はもちろん、SIM通信と伝票発行ツールを組み合わせて「ホテル間手荷物配送」(拡張価値)という新たな需要を生み出すことも可能です。

ただし、IoT化の成功には三つの要因が欠かせません。第一に「セキュリティ」。IoTデバイスは攻撃を受けやすく、ネットワーク側で防御する仕組みが必須です。第二に「未然防止設計」。通信の冗長化や認証など、設計段階で品質を作り込むことが重要です。第三に「安定運用」。止まらないシステムと迅速な復旧体制が、ビジネス継続性を守ります。IoT化は一見複雑に見えますが、その実現を支えるのが、ドコモビジネスパートナープログラムです。
第二部では、「IoTデバイスの安心・安全とAIによるサービスの進化」をテーマにトークセッションが行われました。ゲストとして招かれたのは、サン電子株式会社 M2M事業部の堀井昭里氏(以下、堀井氏)。 NTTドコモビジネスのメンバーと共に、IoT導入の現場が抱える“壁”の乗り越え方から、AIを活用した未来の予知保全まで、活発な議論が交わされました。

セッションの前半、堀井氏は『信頼と挑戦で繋ぐIoTの未来』と題し、同社の取り組みを紹介。 サン電子のIoT事業における主力製品の一つが、IoTルーター/ゲートウェイの『Rooster』です。開発の背景には、現場で頻発する課題がありました。
堀井氏:IoT導入・運用ではよく直面する“壁”があります。通信が不安定で現場が止まる、デバイスが増えすぎて管理しきれない、セキュリティ不安で接続に踏み切れない、といった壁です。『Rooster』はこれらを取り除くため、堅牢性の高いハードウェア、運用を止めないソフトウェア、そして遠隔監視機能を備えています。

さらに堀井氏は、お客さまに安心を提供したいという思いから、取得したというIOT試験についても語ります。
これについては、NTTドコモビジネス プラットフォームサービス本部5G&IoTサービス部 開発オペレーション部門の村田雄治が登壇し、「IoTデバイスの安心・安全」をテーマにしたディスカッションが行われました。ここでキーワードとなったのが「IOT」と「JC-STAR」です。
村田:IOT(Inter-Operability Testing)とは、ドコモのネットワークとの相互接続性を確認する試験のことで、アンテナ性能や通信プロトコルが適正かを確認するためのものです。一方、JC-STARは、経済産業省が主導するセキュリティ適合評価制度で、製品が基準を満たしているかをラベルで見える化するものです。
堀井氏:ユーザーの安全を守るために、これらの認証取得は必須です。しかし最も重要なのは“継続すること”。脅威は日々進化します。当社ではソフトウェア構成を管理するSBOM(Software Bill of Materials)の導入や、総務省のNOTICEプロジェクトへの参加を通じ、脆弱性が見つかれば即座に対応できる体制を築いています。

次に、NTTドコモビジネス イノベーションセンター テクノロジー部門の中野将尚が加わり、サン電子株式会社と進めている『Node-AI』を活用した「故障予兆サービス」の事例が紹介されました。 半導体製造装置などにセンサーを設置し、振動や電流データから故障を予測するものです。
堀井氏:これまではデータの可視化がメインでしたが、最近はお客様から「異常になる前の予兆を出してほしい」という要望が増えています。
中野:この背景には人手不足があります。熟練工が音や振動で感じ取っていた違和感を自動化し、予防保全を行いたいというニーズが非常に高まっています。

数あるAIツールの中で、ドコモビジネスの『Node-AI』を選定した理由として、堀井氏は「確実な異常データがなくても始められる点」「ノーコードで開発できる点」「国産サービスである安心感」を理由に挙げました。
セッションの最後、話題は“共創”へと広がりました。サン電子さまの信頼性の高いハードウェアと、ドコモのセキュアなネットワークやAI。そこに欠かせないのが、パートナー企業の存在です。
堀井氏:我々はメーカーであり、SI(システム構築)などのカスタマイズは得意ではありません。現場ごとの多様なセンサーや既存システムと組み合わせ、お客様に最適な形で提供できるパートナー様を、まさに今、探しています。
中野:サン電子さまの製品、ドコモのサービス、そしてパートナー様のSI力を組み合わせることで、お客様への提供価値は最大化します。
会場には多くのソリューションが展示され、来場者は熱心に話し込む姿も。IoT導入の「壁」を超え、「驚き」と「幸せ」を生み出す未来へ。ドコモビジネスとパートナー企業の新たな挑戦を感じさせる一日となりました。

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