2024.12.27(Fri)
Manufacturing for Well-being
2023.03.08(Wed)
OPEN HUB Base 会員限定
#25
―まず、アミタはどのようなビジネスを展開しているのか教えてください。
宮原伸朗氏(以下、宮原氏):アミタは1977年に創業し、「この世に無駄なものはない」という考えにもとづいて、未利用資源の利活用に取り組んできました。
「リサイクル」と言えばわかりやすいのかもしれませんが、ただ単純に再資源化するのではなく、資源を必要とする企業のニーズに合わせて調合して供給するのが特徴です。例えば、工場から出る汚泥や廃油といった廃棄物の一つひとつはあまり必要とされていません。ところが、それをブレンドして再生材に加工することで、セメント会社や非鉄金属の会社にとって魅力的な資源に変わります。
また、急速な自然破壊や資源枯渇が顕在化するのに伴い、森林と水産の生産・加工・流通などを認証する国際的な環境認証審査サービスも手掛けるようになりました。
さらに、社会がゼロエミッションを求めるようになった近年では、カーボンニュートラルに向けた戦略を描くコンサルティングなども行うように。自治体からは、環境、福祉、防災などを横串でつなげて「持続可能な街づくり」の全体最適化を一緒に進めたいというご相談もいただいています。
アミタは、東日本大震災の直後に“自然資本と人間関係資本の増加に資する事業のみを行う”と定款に定めました。それからは今ご紹介したサービスを、産業と暮らしをリデザインする「社会デザイン事業」という一つのドメインで提供しています。
OPEN HUB
Issue
Manufacturing for Well-being
モノづくりとニッポンのウェルビーイング