2024.11.15(Fri)
New Technologies
2022.04.28(Thu)
#8
目次
閉鎖空間になりやすい物流施設の倉庫。新型コロナウイルスの拡⼤やコロナ禍におけるマスク着用による、熱中症の発生が課題となっています。倉庫入居企業の利用者に対するリスク緩和のため、NTT Comと大和ハウス工業は、熱中症や感染リスクをリアルタイムで「見える化」し、適切な温度コントロールや換気を行うIoTソリューションを生み出しました。
AI映像解析ソリューション「COTOHA Takumi Eyes®」は、利用者のマスク着用の有無の判定や、共用スペースの混雑度を検知する機能を搭載。状況に応じて入場制限のメッセージを利用者に伝える実証実験を行い、すでにマルチテナント型の施設に導入されています。
また、センサーから得た環境データをIoTプラットフォーム「Things Cloud®」に収集・蓄積し、倉庫内の暑さ指数とインフルエンザ流行指数をリアルタイムに表示。これによりマスク着用に伴う体温上昇での熱中症や感染リスクの高まりを防ぎ、どちらのソリューションもリスクに応じてテナント企業などにアラートを送付する機能を備えているため、利用者や作業者はプロアクティブな対応が可能になります。
建物としてのハード面の充実と合わせて、そこで働く従業員の安心・安全を考えた環境をDXでつくり出していく、それが物流施設のデベロッパーの使命でもあります。今後も、室内環境を自律的に最適化する仕組みの構築や、維持運用メンテナンスの省力化、SDGsに向けた検討など、物流施設としての付加価値向上・他施設との差別化を図っていきます。
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