2025年7月より、NTTコミュニケーションズはNTTドコモビジネスに社名を変更しました

Xtrepreneur Award

2026.01.23(Fri)

OPEN HUB Base 会員限定

大企業は「攻め」に転じられるか。
Makuake共同創業者・坊垣佳奈氏に聞く、共創のあるべき姿

革新的なアイデアを生み出すため、業界を越えて共創に取り組む企業が増えています。しかし現実には、企業間の歩調が合わず、プロジェクトが思うように進まないケースも少なくありません。

数多くの共創プロジェクトを見守ってきたMakuake共同創業者の坊垣佳奈氏は「共創を成功させる鍵は、大企業が意識を変え、時代のスピードに追いつくこと」だと語ります。

Makuakeでの代表的な共創事例をひもときながら、OPEN HUBが立ち上げた共創プロジェクトを表彰する「Xtrepreneur AWARD」への期待やその意義についてお話を伺います。

「右向け右」の時代から、共創プロジェクトの時代へ

――今「共創」が必要とされているのは、どのような理由からでしょうか。

坊垣氏:いわゆる高度経済成長期は、未成熟な分野が多く、あらゆるものが不足していました。極端に言えば、つくれば売れる時代だったのです。思いついたアイデアをいかに早く、上手く形にするかが重要で、つくり方を工夫すればするほど効率も上がりました。ビジネスにとって非常にわかりやすい時代だったと思います。

ところが、ここ30年ほどで状況が大きく変わりました。多くの分野が成熟し、基本的には不便なく充足しています。わかりやすい課題が見えにくくなり、どこに伸びしろがあるのかを自ら探さないといけなくなったのです。

そんな中で、課題の探索・追求は社内だけで完結できなくなってきています。経営陣の「右向け右!」の号令に従っているだけでは答えは見つからないのです。むしろ、ボトムアップで多様な視点を取り込みながら外部とつながり、新しい「問い」を見つけていく必要があります。このような背景が共創の重要性を押し上げているのでしょう。

同じメンバーだけで議論を続けていると、専門性が深まる一方で新しい視点が入ってこなくなり、やがて閉塞していってしまいます。

今は全員でアイデアの種を探しに行く時代です。したがって、小回りが利く組織にこそ成長性がある、と感じています。スタートアップはまさにそうしたスピード感を持っていますし、IT業界が盛り上がってきた背景にもその小回りの良さが関係しているはずです。

坊垣佳奈|同志社大学卒業後、2006年に株式会社サイバーエージェントに入社。複数の子会社立ち上げを経験し、2013年株式会社マクアケの創業に共同創業者・取締役として参画、応援購入サービス「Makuake」の事業拡大に従事。役員退任後は顧問として関わりつつ、スタートアップから地方企業まで、複数の企業の社外取や顧問などを担う。加えて、全国各地での講演や中小企業・伝統産業の支援などの地方創生にも尽力、その関わりは、学校法人など教育分野にも。「Xtrepreneur AWARD 2025」審査員。

――大企業ほど既存の事業を守る意識が強く、新規事業の創出や推進に振り切れないのかもしれませんね。

坊垣氏:そうですね、大企業というのはどうしても「攻め」より「守り」の意識を強化してしまう側面があります。企業規模が大きくなるほど守るべきものが増え、物事を進めるにもルールを厳密にしないといけなくなるからです。そうなると「まずはやってみよう」という精神よりも、「きちんとやること」が優先されてしまう。結果として、組織文化そのものが徐々に保守的になっていくわけです。

大企業に限らず、地方企業にも同じような状況が見られます。限られたコミュニティのなかでコミュニケーションが完結してしまい、そこから抜け出せなくなる。本来であれば、地域外から人を招くなどして、新しい視点を積極的に取り込むべきなのですが、実践できている企業はまだ少ない印象です。

なかには、外とのつながりを広げ、多様な視点でアイデアを持ちこめる人材もいますが、その人に依存してしまう企業もよく見かけます。特定の誰かに頼る体制では、時代のスピードに追いつけません。個人だけではなく、社内の仕組みとして外に目を向け続けることが重要なのです。

例えば、交流イベントを開いてリアルな場で異文化に触れるのも一つの方法です。その空気感が文化として根づいている企業は、やはり強い。旧来のしがらみをなくして「攻め」に転じられる文化を意識的につくっていく必要があるのだと思います。

企業に伴走して見えてきた、共創プロジェクト成功の鍵

会員限定記事
この記事は OPEN HUB BASE 会員限定です。
会員登録すると、続きをご覧いただけます。
この記事の領域について当社に期待することをお聞かせください【必須】
必須項目です。
その他ご意見ご要望があればお聞かせください
この記事の評価をお聞かせください
低評価 高評価
【必須】
必須項目です。
【必須】
必須項目です。
セイ【必須】
必須項目です。
メイ【必須】
必須項目です。
メールアドレス【必須】
必須項目です。
会社名【必須】
必須項目です。
職種
役職
電話番号【必須】
必須項目です。
【必須】
必須項目です。

NTTドコモビジネスのプライバシーポリシーに同意し、
記入内容が正しいことについて確認しました