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2025.05.21(Wed)

社会課題に挑む、共創プロジェクトに光を。事業共創アワード Forbes JAPAN Xtrepreneur AWARD 2025 開催!

#サステナブル #共創 #イノベーション #事例
事業共創プロジェクトに光をあてる、Forbes JAPAN Xtrepreneur AWARD(クロストレプレナー アワード)2025年度の応募が開始となった。

Xtrepreneur(クロストレプレナー)とは、アントレプレナーでもイントレプレナーでもない、次世代を担う、新しく多様な起業家を意味する。企業が積み重ねてきた価値をかけ合わせ、一社が生み出すより何倍も大きなインパクトを生み出していく存在だ。
昨今、企業の垣根を越えてイノベーションを起こし、複雑化する社会課題に取り組む共創の重要性が高まっている。企業のレガシー(資産)のつなぎ合わせから生まれた、様々なプロジェクトに光を当てることで、未来の社会をひらいていきたいという想いから、Forbes JAPANとともに、OPEN HUBも本アワードの立ち上げに携わってきた。今年は経済産業省が後援となっている。
2023年から開始した本アワードの軌跡をひもとき、注目ポイントを探る。

目次


    クロストレプレナーアワードとは

    Xtrepreneur AWARD(以下、クロストレプレナー アワード)は、複数の企業が接続し、企業のレガシー(資産)を使うことで、新たな価値を生み出し、あらゆる社会課題を解決するプロジェクトに光をあてる、Forbes JAPAN主催・経済産業省後援のアワードである。

    下記3つの基準によって審査員が特に優れたプロジェクトを選出。受賞プロジェクトは、8月発売の Forbes JAPAN 本誌ならびに特設サイトで発信される。

    今年の審査員には、元シャープ代表取締役で現在は「Kconcept」代表取締役の片山 幹雄氏、住友商事で執行役員 CDO・CIOを務める巽 達志氏、世界で活躍するトップクリエイターの川村 真司氏、東京大学大学院工学系研究科教授で産学協創推進本部 副本部長を務める各務 茂夫氏、マクアケ 共同創業者 / 顧問の坊垣 佳奈氏など、各業界のリーダーが就任。

    更に、3回目の開催となる今年は、後援に経済産業省が決定。5月13日から6月6日まで、審査の対象となる「業界を超えた2社以上がアセット持ち寄っているプロジェクト」の応募を募集している。

    ※応募エントリーはこちらから
    https://forbesjapan.com/feat/xtrepreneur_award/

    2024年度授賞式の様子

    過去に受賞した共創プロジェクトとは

    本アワードで過去2回どのようなプロジェクトが表彰されてきたのか。クロストレプレナーたちの挑戦をピックアップして紹介する。

    まずは2024年度グランプリに輝いた、福井経編興業、 帝人、大阪医科薬科大学の3社が手がけた、心・血管修復パッチ「シンフォリウム」の共同開発だ。

    作家の池井戸潤が執筆した人気小説『下町ロケット』続編として、町工場が心臓疾患の子どもを救う新たな医療機器開発に奮闘する物語のモチーフとなった医工連携プロジェクトである。世界の医療業界がなしえなかった、体内で細胞と一緒に伸張し同化するパッチ開発。10年もの歳月をかけて3社で挑み、実現にこぎつけた熱意に、アワード受賞式の会場も感動に包まれた。

    福井経編興業代表取締役社長 髙木義秀、大阪医科薬科大学病院の小児心臓外科医・根本慎太郎、帝人ミッション・エグゼクティブ再生医療・埋込医療機器部門長 中野貴之(写真左から)

    また、同年ローカルインパクト部門を受賞したのは、2003年に日本の自治体として初のゼロ・ウェイスト宣言を掲げ、ごみのない社会を目指した取り組みを続けている徳島県上勝町、上勝町でクラフトビール「KAMIKATZ BEER」を醸造するバイオベンチャースペック、そして三菱地所が共創した「reRise TOKYO」だ。地方自治体である上勝発の資源循環の仕組み「reRise」を三菱地所が開発する都市部へとスケールさせる挑戦だ。

    「reRise TOKYO」から生まれた、資源循環の仕組みを活用したクラフトビール「TOWN CRAFT 〜まちの未来を考えるビール〜」

    他にも、過疎化という社会課題を逆手にとって観光資源とする逆転アイデアが評価された「沿線まるごとホテル」(JR東日本・さとゆめ)、ゼネコンの熊谷組など4社が手を組んだ、環境保全型ハイブリッド農業「藻類 × アクアポニックス」プロジェクトなど、2024年度は合計6プロジェクトが受賞し、12プロジェクトがノミネートを受けている。

    「沿線まるごとホテル」プロジェクト

    一方、2023年度は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、タカラトミー、ソニーグループ、同志社大学が共同開発した変形型月面ロボットが、日本が誇るおもちゃ技術を宇宙開発に応用する意外性を評価されグランプリを獲得。2023年実際に宇宙へ旅立った小型月着陸実証機「SLIM(スリム)」に搭載され子供たちに夢を見せた産官学連携プロジェクトに審査員も感銘を受けた。

    変形型月面ロボットプロジェクトの皆様

    他にも、ファーメンステーションとニチレイフーズが冷凍焼おにぎりの製造過程でどうしても出てしまうごはんの残渣を使ってアップサイクル商品をつくった共同開発プロジェクトなど6プロジェクトが2023年度に受賞を受けている。

    ※過去の受賞案件の詳細はこちらから
    https://forbesjapan.com/feat/xtrepreneur_award/#winners

    社会全体のソーシャルイノベーション機運を高めるために

    NTTコミュニケーションズの事業共創プログラムであるOPEN HUBは、複雑化する社会課題を解決するため、企業の垣根を超えた仲間づくりを推進している。ソーシャルイノベーションを創発する新規事業開発は、短期的な利益が追及される企業活動において、資金調達やプロジェクト継続が難航するケースが少なくない。OPEN HUBでも事業共創の専門家であるカタリストやプログラム「PLAY」を使ってサポートしているが、手の届く範囲は限りがある。

    我々にもっとできることはないだろうか。

    孤軍奮闘する挑戦者をクロストレプレナーと名付け、世界的メディアで光をあてることで、日本から世界へ、社会全体のソーシャルイノベーションの機運を高めていくこと。それがOPEN HUBが本アワードを続ける目的だ。

    2025年度の応募エントリーは6月6日まで受付中。
    今年の受賞プロジェクトは皆様の中に。応募をお待ちしています。

    応募エントリーはこちらから
    https://forbesjapan.com/feat/xtrepreneur_award/

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