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Generative AI: The Game-Changer in Society

2026.05.22(Fri)

生成AIを使わない人は少数派?利用率51%が示す新たな日常

NTTドコモのモバイル社会研究所の調べによると、生成AIの利用率は前年度調査の約2倍となる51%で、中学生でも約4割が使用しているといいます。生成AIは、もはや一部の人が試す新しい技術ではなく多くの人が日常的に使用するツールとなりました。社会のあり方を変える生成AIの普及について、本記事では世代ごとの利用率や、気になる若年層の用途など、調査結果を紹介します。

目次


    生成AIの利用率は過半数超え。使っていない人は“少数派”に

    仕事の調べものや資料の作成、日常のちょっとした相談などで、生成AIを使っている人は多いことでしょう。NTTドコモのモバイル社会研究所が2026年4月に発表した調査でも、その利用が拡大していることがうかがえます。

    同調査は2026年2月に、全国の15歳から69歳を対象に、生成AIの利用率を調査したものです。1年前(2025年2月)の調査結果では、生成AIの利用率は「27%」でしたが、今回の調査では「51%」と、1年で24ポイントも増加し、利用率は過半数を超えました。大げさにいえば、生成AIを使っている人が多数派、使っていない人は少数派ということになります。

    全国の15歳~69歳を対象とした、生成AI利用率の前年比較
    (NTTドコモ モバイル社会研究所「生成AI利用率、過半数に。1年で急増」より引用)

    利用シーン別では、プライベートでの利用率は23%から46%、仕事・学業は20%から38%と、こちらも対前年を大きく上回りました。

    性別で見た場合、女性よりも男性の方がやや利用率は高めです。就業者ベースでの仕事・学業での生成AI利用率では、男性が46%、女性が32%と、14ポイントもの差がついています。

    全国の15歳~69歳を対象とした、生成AI利用率の前年比較
    (NTTドコモ モバイル社会研究所「生成AI利用率、過半数に。1年で急増」より引用)
    全国の15歳~69歳を対象とした、就業者ベースでの仕事・学業での生成AI利用率
    (NTTドコモ モバイル社会研究所「生成AI利用率、過半数に。1年で急増」より引用)

    生成AIの用途としては、「対話・相談」として使用されているケースが多いようです。同調査では、プライベートにおける用途に関するアンケートも実施しており、「対話・相談」をほぼ毎日、もしくは週1回以上実施している割合は22%でした。一方、「動画・画像・音楽生成」については、ほぼ毎日、もしくは週1回以上を合わせた割合は10%でした。

    現時点では、生成AIを活用して何かを作り出すというクリエイティブな用途よりも、身近な調べものや相談に生成AIが活用されているようです。

    中学生の4割が生成AIを使っている

    別の調査によれば、生成AIの普及は、特に若年層でも広まっているようです。

    同じくモバイル社会研究所が2026年3月に発表した、子供の生成AIの利用率に関する調査によると、2025年11月の時点における中学生の生成AIの利用率は40.4%でした。前年同時期の利用率は13.3%だったため、わずか1年で利用率は約3倍に伸びました。

    2025年11月における、中学生の子を持つ親世代の生成AI利用率は、26.6%でした。前年同時期は9.0%だったため、親世代の利用率も3倍ほど伸びていますが、全体の利用率は親世代より中学生の方が高い結果となりました。

    小中学生と、親世代の生成AI利用率の比較(学年別)
    (モバイル社会研究所「【子ども】生成AI利用率 中学生は前年比約3倍で4割を超える」より引用)

    生成AIを利用している子どもを対象とした「利用を始めたきっかけ」に関する設問では、小学生のトップが「親から教えてもらった」(33%)でした。一方、中学生では「親から教えてもらった」は11%と低く、「自分で調べた」(28%)、「友だちから教えてもらった」(27%)の方が、それぞれ約3割と多い結果となりました。なお、「先生から教えてもらった」は、小中学生ともに約1割でした。

    子どもたちの生成AIの用途としては、小学生・中学生ともに「調べもの」での利用が7割を超える結果となりました。さらに中学生に限っては、「宿題や課題」での利用も半数を超えています(51%)。一方、「学校の授業で生成AIを利用している」と回答した割合は、小中学生ともに2割台にとどまりました。

    まとめると、子どもの生成AIの利用は進級するとともに広がりを見せており、特に中学生では、親や教師から使い方を教わる前に、子どもたち自身が自発的に利用をし始めている傾向がうかがえます。

    小中学生が生成AIを利用し始めたきっかけ(学年別)
    (モバイル社会研究所「【子ども】生成AI利用率 中学生は前年比約3倍で4割を超える」より引用)

    小中学生の生成AIの用途(学年別)
    (モバイル社会研究所「【子ども】生成AI利用率 中学生は前年比約3倍で4割を超える」より引用)

    生成AIはもはや「大人も子どもも使って当たり前」になりつつある

    今回取り上げた2つの調査結果からは、すでに生成AIが日常の一部になりつつあることが分かります。大人も子どもも使うことが当たり前になりつつある今、生成AIはすでに一部の技術ではなく、広く使われる前提のテクノロジーへと移行しつつあると考えられます。

    ビジネスの現場においても、こうした変化を想定した対応が求められる可能性があります。仕事・学業での利用率も38%まで拡大していることを踏まえると、これからのビジネスに生成AIを取り込まないことは、むしろ不自然ともいえます。生成AIを活用する企業とそうでない企業の差は、今後広がっていくことが予想されます。

    生成AIは、もはや一部の人が試す新しい技術ではなく、多くの人が日常的に使用しているツールです。だからこそ企業には、生成AIを「情報を流出させる危険なツール」ではなく、「リスクを意識しつつ、便利に使いこなす」という、生成AIの利用を前提としたビジネスの確立が求められているといえそうです。

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