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2024.06.14(Fri)

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データとデザインの掛け合わせが生む、新体験ワークショップ。
総合力で臨むNTT Comの観光DX事業——前編

#スマートライフ #データ利活用 #地方創生
北見市は、北海道東部に位置するオホーツク圏最大の都市です。「オホーツクの台所」と呼ばれるほど海・山の幸が豊富で、海や湖など自然の風景も美しいエリアでもあります。

そんな北見市では観光施策を戦略的に行う「北見市観光推進プロジェクト」が策定され、2023年度には観光庁が実施する「地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化事業」に応募・採択されました。現在はNTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)とともに観光事業に取り組んでいます。その一環として2024年4月に北見市役所で実施されたのが、北見観光の未来を考えるワークショップです。さまざまな産業や資源によって成り立つ観光事業を地域一体となって活性化させるため、地場のステークホルダーとともに行われたワークショップの様子をお伝えします。

この記事の要約

北見市は、自然の恵みが豊かな観光地として知られています。
しかし、人口減少が進む中で観光業の活性化が課題となっており、観光DXによるデジタル技術を活用した観光振興の推進が重要視されています。

そこで北見市は、NTT Comと連携し、2024年4月に市民を交えたワークショップを開催しました。
ワークショップでは、NTT Comがデータ分析やフィールドリサーチを行い、北見市の魅力やポテンシャルを提示しました。

観光業に携わる参加者は、地場の視点からの知見を交えて意見を述べ合いました。このように外部と内部の両面から北見観光を多角的に検討することで、有意義な議論が生まれました。
最終的には「おひとりさま大歓迎な観光都市北見」を将来のビジョンとし、そのための具体的な施策案が出されました。

今回のワークショップを通じて、北見市関係者は観光DXに対する理解を深め、観光振興への意欲を新たにします。

※この要約はChatGPTで作成しました。


観光DXを推進するデータ×デザインの手法

観光庁は、人口減少が進むわが国において国内外との交流を生み出す観光を地方創生の切り札としています。旅行者の消費拡大、再来訪促進、観光産業の収益・生産性向上によって、稼ぐ地域を創出すべく推進されているのが観光DXです。観光DXの推進は事業者間・地域間でのデータ連携強化と広域での収益最大化に寄与し、地域活性化・持続可能な経済社会を実現するものとされています。わかりやすく言い換えると、「デジタル技術を活用することで、旅という非日常の心躍る体験の魅力をこれまで以上に高めるとともに、旅行者のデータにもとづいた持続可能な観光地経営などが可能になる」と読み解くことができます。

すでにいくつかの地域では、データによって観光地の「稼ぐ力」を向上させるモデルケースを創出する取り組みが動きだしています。一方で旅行者の利便性を向上させるデジタルツールの導入や、データの集約・蓄積・活用、それによる観光地経営の高度化にいざ取り掛かろうとしたときに、「どこからDXに着手するべきかわからない」「そもそもデジタル化ができていない」という悩みを抱えている自治体や観光地も少なくありません。

1月から3月にかけて、北見にはオホーツク海の流氷を見に観光客が多く訪れる。2024年の流氷シーズンには流氷観光船の乗客数が10万人に上った

北見市は2023年度、観光庁が実施する「地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化事業」に応募し、採択されました。その北見市が事業のパートナーとして選んだのが、観光DXのノウハウを持つNTT Comでした。

▼観光DX事業について詳しく読む
「データ」「デザイン」「地域密着」で唯一無二の観光DX を。
総合力で臨むNTT Com の観光DX 事業——後編
https://openhub.ntt.com/journal/10944.html

NTT Comは北見市のビジョンである観光目的での「ちょっと立ち寄りたくなるまち きたみ」を実現させる「北見市 面的DX化計画」の立案をサポート。この計画は現状北見市に訪れているビジネス客に対し、北見市の魅力的な観光資源に触れる機会を増やすことで、ビジネス客が家族や友人を連れて再訪することを促進、さらなる消費額の増加につなげ、持続可能性の高い観光地の実現を目指して策定されたものです。

2月上旬には「北見厳寒の焼き肉まつり」が催される。寒空の下、屋外に七輪を並べ大勢で焼き肉を楽しむ祭りは厳しい寒さと炭火の煙、来場者の熱気に包まれる

面的DX化計画にもとづき、NTT Comが2024年4月に2日間にわたって北見市で実施したのが「北見市観光DXデザインワークショップ」です。参加したのは、北見市役所の商工観光部の職員をはじめ、ホテルや旅館など地場の宿泊事業者や、北見市観光協会のスタッフなど、市内で観光施策に携わる人々。ワークショップの設計はNTT Com デザインスタジオ「KOEL DESIGN STUDIO」(以下、KOEL)が手掛けました。​​​​​​​ KOELはデザインを活用して、ビジョン策定から新規事業やサービス開発、人材育成まで幅広くデザインアプローチの実践と支援を行っています。

今回のワークショップでは、北⾒市の今後の観光DXにおけるデジタル施策のターゲットや具体的なアイデアを北見市の関係者自らで議論しました。観光経営の主体である地域が一体となり、次の具体的な活動につなげることがその目的です。

ワークショップ1日目のテーマは「みらいの北見市観光DXを考える」。インスピレーショントークとしてNTT Comが令和5年度に実施したデータ×デザインのリサーチ結果が参加者に共有され、そのうえで「なりたい北見」を関係者で議論、可視化するグループワークを行いました。

2日目は「北見市観光のデジタル施策を考える」をテーマに、参加者同士で議論をして北見市でこれから実現したい観光施策のターゲットの選定やアイデアを出し合い、とりまとめて発表するというグループワークで構成されました。

2つのリサーチ結果から見えた北見観光の魅力と来街者像

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