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2023.12.20(Wed)

ハイブリッドワーク時代にふさわしいオフィス環境を。
どこにいても“一体となって働く”ためのデジタルソリューションとは

#AI #小売・流通 #メタバース #働き方改革 #IoT #製造
コロナ禍を経て、テレワークの浸透などによって働く環境の多様化が進みました。企業は今後、どのような対応を求められるのでしょうか。NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)では、日本テレワーク協会 事務局長の村田瑞枝氏をゲストに迎えてウェビナー「ハイブリッドワークで組織力向上! 従業員エンゲージメントを高めるための秘訣」を開催。これからの「テレワーク社会」における理想の働き方を探りながら、物理的に離れたメンバーとも円滑なビジネス/カジュアルコミュニケーションを可能にする「ワークスタイル変革ソリューション」をご紹介しました。その要旨をお伝えします。

目次


    テレワークをめぐる理想と実情。今、考えるべき「ニューノーマルなオフィス」

    第1部は、「コロナ禍を経た今、求められる理想の働き方」をテーマに、日本テレワーク協会の村田瑞枝氏とNTT Com ソリューションサービス部の上岡賢太郎、青木なつみ(モデレーター)の3名でクロストークを展開しました。

    青木なつみ(以下、青木):コロナ禍の影響もあり、ここ数年で働き方は大きく変化しました。村田さん、まずはグローバルの視点で働き方の変化について教えてください。

    村田瑞枝氏(以下、村田氏):米国でのテレワークの始まりは1970年代で、15年前にはすでに「ワーク・フロム・ホーム」が定着し、珍しいことではなくなっていました。日本では新型コロナウイルス対策で2020年から適用が広まり、個人と企業が柔軟な働き方に向かう転機になったものの、まだまだの状況です。

    また、日本企業のテレワークの採用は二極化傾向にあるようで、地域・企業規模・業種によって割合にかなり違いが出てきている状況です。


    村田瑞枝|一般社団法人 日本テレワーク協会 事務局長
    1991年日本電信電話株式会社入社。人事部人材開発室を経て、マルチメディアビジネス開発部に所属。以降、26年間Web戦略策定および実施サポート、システム構築、デジタルマーケティングなどインターネット関連業務に携わる。中小企業診断士。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。ファイナンシャルプランナー(CFP)、ロングステイアドバイザー。2020年4月より現職

    青木:「ワークスタイル変革ソリューション」を提供している上岡さん、実際にお客さまとやり取りをされている中で、どのような働き方の変化を体感していますか?

    上岡賢太郎(以下、上岡):コロナ禍がきっかけでテレワーク対応が一気に進んだものの、2023年度ごろからオフィス回帰の傾向が強まっているようです。ただ、出社すべきかどうか、ベストバランスは業界・業種や働き方によってさまざまだと思います。

    青木:出社する人と、自宅やサテライトオフィスなどで働く人が混在している状況では、どんな課題があるのでしょうか。

    上岡:同じチームの中でも働き方が異なるメンバーが混在するため、居場所が異なる人同士のコラボレーションをどのように促進していくのかが課題だと感じています。混在しているがゆえに、オフィスでの対面コミュニケーションの効果が発揮できないシーンもあります。

    村田氏:意識面でいえば、上司は「いつでも電話してほしい」と考えている一方で、部下はそれを「ハードルが高い」と感じているなど、認識にギャップが生じやすいことなどもわかっています。

    ポイントは「物理的な障壁を超えた一体感」。テレワーク時代の課題と解決への方向性

    青木:働く環境が異なる人同士のコラボレーションは、相互理解の不足も生じやすい中で、どうすれば実現していけるのでしょうか。

    上岡:カジュアルなコミュニケーションとビジネスディスカッション、両方を活性化させる必要があると感じています。例えばカジュアルコミュニケーションは弊社の「NeWork」、ビジネスディスカッションはデジタルホワイトボードやタブレットなど、お互い「書き合う」ようなツールの活用が有効だと考えています。

    上岡賢太郎|NTT Com ソリューションサービス部
    NTT入社後、大企業向け法人ソリューション分野のプロジェクトマネージャーとして多くの案件をリード。UX、アプリケーション、システム基盤、ネットワーク、運用など複合要素を有する大規模プロジェクトを中心に、BtoBtoCモデルによる数々の新規サービスを顧客とともにローンチさせた。現職はワークスタイル変革のソリューションモデルオーナー

    村田氏:ICTを活用する一方で、重要なことについてお互いが本音を出し合って議論する合宿やワーケーションを、年に1回でもいいので開催することなども効果的です。

    青木:オンラインだけでなく、オフラインでのコミュニケーションもハイブリッドできるとよいということですね。では、リアルスペースでの社員間コミュニケーションを重視したい場合は、自宅で働きたい人に対して、どのように促せばいいのでしょうか。

    村田氏:「○○があるから出勤しよう」と思うような、社員にとって出勤する意味を持たせることが必要なのだと思います。

    青木:なるほど。イベントなどをモチベーションに出社した後のオフィスでの社員間コミュニケーションにはどのような課題があるのでしょうか。

    上岡:オフィスを効率的に運用するためにフリーアドレス化の導入が進んだことで、出社しても誰がどこにいるかわからなくてコミュニケーションが取れない、といった課題があります。また、Web会議を標準利用することになり、「会議室が足りない」「周囲の音がうるさくて集中できない」といった課題も生まれてきています。

    フリーアドレスでの課題には、「居場所可視化ツール」が有効です。Web会議には、個室でなくても対応できるようなスピーカー技術の導入などもソリューションになります。また、オフィスに求められる役割が変化する中で、コミュニケーションのための場としてオフィスの再設計が必要だと考えています。

    村田氏:「何のためにオフィスが必要か」から考え直す必要がありますね。コミュニケーションの取りやすい環境はもちろん、什器の配置も含めた空間設計や、活性化しているコワーキングスペースのコーディネーターのような存在も重要です。

    青木:働く場所を自由に選べるようにすると同時に、あらゆる方面からオフィスの価値向上が必要ですね。企業や従業員で必要な対応はありますか?

    上岡:環境の準備はあくまでプロセスの一部であって、新しいツールや環境を活用できるようにするための制度やルールの整備が必要です。活用する人の意識改革も重要で、従業員一人ひとりがパフォーマンスを発揮するための働き方を意識して実践していかなければなりません。企業も従業員も意識のアップデートが必要なのです。

    また、働く場所の自由度が高まったことで、企業としては従業員の状況把握が難しくなっています。まずは正しく状況を理解することが重要です。成果を上げている人、逆に不調や不満を抱えている人の捕捉は、コミュニケーションデータの活用で実現できます。

    村田氏:理想の自分を考えるためのサポートも有効です。テレワークをうまく活用して成功している企業の多くは、10年後に自分がどうありたいかを1on1で上司と一緒に考え、そうなるためのサポートをしています。今までの枠にとらわれないで、自由に一人ひとりの理想の働き方について考えてみることが大切だと思います。

    工場や店舗など「現場のニューノーマル」普及のサポートも

    青木:ここまで「オフィスかテレワークか」の話が続いてきましたが、工場や店舗など現場で働く人の環境改善についてはいかがでしょうか。

    青木なつみ|NTT Com ソリューションサービス部
    NTT Comに入社後、お客さまのワークスタイル変革を支えるソリューション提案に従事。現在はハイブリッドワークに対応した新たなオフィスや、メタバースを活用した新たなワークスタイルの実現に向けてチャレンジ中

    上岡:現場で働く人は国内労働者の約半数といわれています。ワークスタイルの変革が進みづらい環境ですが、モバイル、カメラ、IoTセンサーなどの活用で快適にしていけると考えています。

    村田氏:テレワークがしたいかどうかは、ライフイベントなどの影響もあり、その時々によって変わってきます。中長期的には、出勤したい人が「出勤する仕事」に就くのが理想です。一方で、NTTアグリテクノロジーではスマートグラスを着けて遠隔農業を実現していますし、製造業でも在宅勤務が広まってきています。

    現場に限らず、「楽をすることはいいことだ」という考えのもとに、従来の枠にとらわれないでやってみること、「根性で努力しない」文化が大事だと思います。

    青木:最後に、お二人にとっての理想の働き方を教えてください。

    村田氏:ワーケーションで地方へ行くと、朝と夕方に走ったり、休みの日は登山をしたりしています。ご飯もおいしくて安い。仕事の内容も働く時間も変わらないのに幸せを感じられるので、そんな働き方が理想です。

    上岡:さまざまなライフステージにおける幸せを自然に実現でき、個人としてもチームとしてもパフォーマンスが最大化されて、やりがいや達成感を得られるような働き方が理想だと感じています。

    青木:改めて私自身にとって理想の働き方を見つめ、考え直したいと感じました。ありがとうございました。

    「幸せな働き方」はライフプランから。理想的な就業変革の実現に向けて

    第2部は、村田氏が「幸せな働き方の実現に向けて~ハイブリッドワークで組織力向上!従業員エンゲージメントを高めるための秘訣」と題して講演しました。

    村田氏: テレワークの考え方で重要なのは、「働きやすい働き方から始める」ということで、「何のために働くのか」を明らかにすることが、働き方改革の第一歩です。そこで日本テレワーク協会では、テレワークを「真に時間と場所にとらわれない暮らしと仕事のスタイル」と位置付けて説明しています。仕事よりも「暮らし」が先であることがポイントなのです。

    自分にとって幸せな働き方がわからない方は、どんな場合に幸福度が変化するのかグラフを描いてみてください。また、ファイナンシャルプランニングの観点で、ライフプラン表の作成もお勧めします。

    また近年は、「できないことの克服ではなく、できることを伸ばす」「AIの発展」「さらなるグローバル化と国内回帰」などによって、「就業」のあり方が多様化しています。さらにテレワークを経営者目線で考えてみると、採用を「通勤圏内」「9時から5時」で働ける人に限定する必要がなくなり、副業や兼業をする人が増える中で優秀かつ業務スケジュールに合った人材を確保できるなど、利点も多いです。

    こうしてテレワークが推進される今後の社会では、個人は会社に従属した1対1の関係性ではなく、「1対n」になっていくと考えられます。

    実際に、さまざまな業種で多くの企業が副業を解禁しています。従業員は自分のスキルを他でも生かせ、企業は他社の人材を活用できる時代に。正と副があるのではなくて、複数の仕事をする「複業」の時代になっていくといえるでしょう。

    私どものアドバイザーである東京工業大学名誉教授の比嘉先生は、16年後には、スキルや専門性の低い業務を中心にAI・ロボットへの労働力の代替が進み、また、労働力全体の過半数を担うほどにオンラインワーカーが増えていくと予想しています。

    働きやすい働き方は人それぞれです。そして、外部環境の変化やライフイベントなどで変化します。さらに、一人ひとりが幸せな生活を送ることが人的資本経営につながります。自分自身が楽しく仕事をしよう、前向きに仕事をしようとすると、結果的に会社の業績向上にもつながるのです。

    皆さんの幸せな働き方が実現できるよう、お手伝いできたらと思います。

    オフィスと現場、それぞれのワークスタイル変革に。最適なサポートソリューションをご紹介

    第3部では、これから求められる働き方を実現するNTT Comのワークスタイル変革ソリューションについて、ソリューションサービス部の牛島卓が紹介しました。

    牛島卓(以下、牛島):NTT Comのワークスタイル変革ソリューションには5つのモデルケースがあります。本日はそのうち「ハイブリッドコミュニケーション」「ニューノーマルオフィス」「現場DX」の3つのモデルケースをご紹介します。


    牛島卓|NTT Com ソリューションサービス部
    ネットワーク、音声システムに関わるインフラの設計構築経験を経て、現在は音声商材を中心としたワークスタイル変革ソリューションの提案、設計、構築業務に従事

    まずは、オフィスワーカーとテレワーカーのように、異なる働き方の人たちをつなぐハイブリッドコミュニケーションのモデルケースからです。

    先ほどのクロストークでも話題に上がりましたが、ハイブリッドワークには異なる働き方をしている人同士のコミュニケーションに関する課題がついてまわります。会話の相手がプロジェクトメンバーに閉じられ、オフィスワークのような偶発的な出会いが起きづらかったり、相手の状況が見えないことで気軽に声を掛けづらかったりと、基本的な人間関係を構築する上での問題点があります。また、Web会議での音声コミュニケーションだけでは、お互いの意思疎通がなかなかうまくいかず、作業が円滑に進まないといった実務上の問題点もあります。

    ビジネスコミュニケーションでは、言語・文字・身振りなどを媒介として、互いに認識の齟齬がないように、意思や感情・思考を正確に伝達し合うことが重要です。

    一方のカジュアルコミュニケーションは、潤滑油のような役割を担っています。雑談を通してお互いの距離を近づけたり、周りに気軽に相談しやすい環境があったりすると、業務の効率化やエンゲージメント向上につながります。

    この2つのコミュニケーションをいかにうまく組み合わせて運用するかが、とても大切なポイントです。

    私はテレワークになってから、オフィスでは当たり前だったホワイトボードでの情報共有や議論ができなくなって困りました。これを解決したのがデジタルホワイトボードで、リモートワーカーはタブレットを用意するだけで、離れた場所にいてもホワイトボードを使って相互に書き合うコミュニケーションが可能になります。

    また、オンラインワークスペース「NeWork」やオフィスメタバース「NTT XR Lounge」があれば、離れたオフィス同士はもちろん、オフィスワーカーとリモートワーカー同士のコミュニケーションも物理的な距離を意識することなく、よりリアルに近い形で再現できます。今までのテレワークでは難しかった従業員同士の偶発的な出会いを促すことによって、新しいプロジェクトや仕事のアドバイスにつなげられるようになるはずです。

    「NTT XR Lounge」は、VRヘッドセットなどの専用デバイスを用意することなく、スマホやタブレットがあれば気軽にサービスを利用できます。

    ニューノーマルオフィス/現場DXのためのソリューション

    牛島:続いては2つめのモデルケース、ニューノーマルオフィスについてです。働ける場所を自由に選べる今の時代、オフィスに求められる役割が大きく変わってきています。新たなワークスタイルに適応したオフィスのことをNTT Comでは「ニューノーマルオフィス」と呼び、その環境を実現するために必要なさまざまなソリューションを用意しています。

    フリーアドレス化を進めたことで、オフィス内で誰がどこにいるかわからない。Web会議が続き、終日ブースにこもってしまう。その結果、せっかく出社しても対面でコミュニケーションを取る機会がなく、リモートワークと変わらない状況になってしまうことがあります。

    まず、誰がどこにいるかわからないという課題に対しては、モバイル端末やビーコンを活用して社員の位置情報を可視化するのが効果的です。必要なコミュニケーションを素早く行えるだけでなく、組織間交流情報を可視化することでオフィスを見直す際の参考情報にも活用できます。

    続いて出社しても個人ブースにこもってしまう方に対しては、NTT研究所のサウンドカプセル技術の活用により、オープンスペースで周囲に音が漏れにくい環境を実現できるため、個室なしで個人のワークスペースを用意できます。

    また、出社によって共創を促すには、まず「社員が行きたくなるオフィス」にしなければなりません。NTT Comの本社ビルには共創空間「Live Office」があり、「Smart City Park」というコンセプトでコミュニケーションを促す3種類のパークと集中スペースで構成されています。オフィスでしか生まれない偶発的なコミュニケーションや議論を生み出しながらも、自宅ではなくオフィスだからこそ実現可能な集中作業環境が用意されています。オフィスツアーを開催していますので、ぜひ営業担当者までお問い合わせください。

    3つめに、工場や店舗などの現場で働く方々を支援するソリューションもご紹介したいと思います。

    小売り・卸売り向けには、店舗・百貨店での接客において、モバイルインカムを利用することでハンズフリーでの快適な通話が可能です。また、陳列作業・従業員の効率化を図りたい場合にはAIの活用をご提案しています。例えば、IoTや映像分析クラウド、カメラとAIソリューションを組み合わせることで、陳列状況の自動通知ができますし、顧客の動線を分析して従業員の配置の効率化も可能です。

    運輸向けには、鉄道会社の例を紹介します。日々の業務日報・点呼を紙で行っているのなら、モバイルを利用することで生産性を向上できます。また、車両内でのトラブル発生時には、車両内に簡単に設置可能な蛍光灯一体型AIカメラの自動検知により、関係者への通知や迅速な初動対応が可能です。さらに、乗務員・駅員・指令室の通話は、IPトランシーバーでシームレスにつなぎ、トラブルのスムーズな対処を実現します。

    製造・建築向けには、携帯の電波がつながりづらい環境において我々の強みであるモバイルを最大限に生かして、最適なネットワーク、コミュニケーションツールをセットでご提供可能です。また、現場で働く方々の健康・安全を守るため、バイタル情報から体調面に不調を抱える社員を早期発見したり、AIカメラにより危険エリアへの侵入を検知して安全管理を確実かつ効率的に行ったりできます。

    ご紹介できなかったソリューションモデルについても、Webサイトでご紹介しています。気になる商材がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

    ワークスタイル変革ソリューション お問い合わせ

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